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​ゴールデンエイジ

一生に一度の「動作習得」の黄金期

ゴールデンエイジとは、9歳頃から12歳頃に迎える子ども達にとって「効率のいい運動能力取得期間」です。ゴールデンエイジ期の子供たちは、手本の動作を見ただけで習得できる事もあるほど。動作習得などの吸収が早い時期といわれており、一生に一度の動作習得の黄金期といっても過言ではありません。

人生の中でこの期間に運動能力を習得していないと、その後の運動能力の伸びは限定的といわれており、運動でトップレベルを目指す人ならなおさら重要な時期です。

ゴールデンエイジの解説ではしばしば、「スキャモンの発達・発育曲線」が用いられます。ヒトは生まれてから成人(20歳)するまでの過程で、身長や臓器が大きく成長していきます。一般型、神経型、生殖型、リンパ型に分類されたその成長具合をグラフで示したものになります。

画像引用元:国立スポーツ科学センター|女性アスリート指導者のためのハンドブック「発育・発達について」

 

スキャモンの発育曲線では、20歳時点での発育を100(%)としたときの成長パターンをグラフ化したもので、般型、神経型、生殖型、リンパ型それぞれの成長度合いと年齢の相関関係が見てとれます。

【ゴールデンエイジ期は、複数の習い事をする】

ゴールデンエイジの子どもがする好ましい事は、端的にいうといろいろな体を動かすことを多くするということで、「スポーツを習う」などするのが一番早いといわれています。できれば複数の違う種目の習い事。例えばサッカーとドッジボールなど下半身を主体とした種目と、上半身を主体とした種目などです。複数の種目を習うためには、費用面や送り迎え、当番などでなかなか難しい面もありますが、可能であれば下半身を主体とした種目と、上半身を主体とした種目を習う事をお勧めします。

【ゴールデンエイジ期は、親と一緒に運動を楽しむ】

時代の変化により子どもの遊び方が変化して、ゲームなど屋内で遊ぶことも多くなっています。子どもの頃は親と一緒にあそび、子ども同士で遊び、その中でいろいろな体を動かす事を学ぶといいます。一人でもくもくと運動に取り組む優秀な子どももいるかもしれませんが、大半は親と一緒でないとなかなか真剣に取り組むことは難しいと思います。特に自宅またはその近隣でスポーツがすぐにできる環境はとても大切で、親が環境整備をしてくれていると、子どもは練習する事のハードルが低くなり、毎日スポーツなどに取り組むことも可能です。いかに自分の思った通りに体が動かせるかが重要となり、その習得方法の多くは反復練習なので、練習環境整備はとても重要だと考えています。

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